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【健康診断】血中脂質検査「HDLコレステロール」は高すぎても低すぎてもよくない

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健康診断の項目の一つでもある血液検査の血中脂質検査、善玉コレステロールでもあるHDLコレステロールについてです。

HDLコレステロールは健康診断でもよく引っかかる項目の1つですよね。

HDLコレステロールの数値は多いほどいいイメージですが、低すぎても増えすぎても悪影響になってしますのです。

今回は、血中脂質検査「HDLコレステロール」の数値が引っかかった方が基準値になるやめにおすすめの食品や運動を紹介します。

 

 

 

健康診断では基本、次の項目を行います。

 

 1.既往歴、業務歴の調査  

 2.自覚症状、他覚症状(所見)の有無の検査

 3.身長、体重、腹囲、視力、聴力(1,000 4,000Hz)の検査  

 4.胸部X線検査  

 5.血圧測定    

 6.貧血検査(Hb、RBC)  

 7.肝機能検査(GOT、GPT、γ-GPT

 8.血中脂質検査(TG、HDL-cho、LDL-cho)

 9.血糖検査  

 10.尿検査(糖、蛋白)  

 11.心電図検査(安静時)

 

 

 

 

 

 

HDLコレステロールとは

 HDLコレステロールは善玉コレステロールとも言います。
 
HDLコレステロールは小腸などで作られ、動脈の内側の壁に溜まったLDLコレステロールを取り除き、血管にある余分なコレステロールを肝臓に戻す回収の役割を持っています。
HDLコレステロールが溜まったコレステロールを回収してくれることで、動脈硬化の防止につながっているのです。

善玉コレステロール(HDL)は高くても低くてもよくない 

善玉コレステロール(HDL)は、悪玉コレステロール(LDL)と同様に、体を作るために欠かせない物質です。

善玉コレステロール(HDL)は、名前に「善」とあるので、体の健康にとってとても良いものであるというイメージを持ちやすいですが、数値が高すぎても低すぎても、体に及ぼす影響というものはあります。    

 

 

HDLコレステロール基準値

   高くても低くても良くないのであれば、そのHDLコレステロール値がどれくらいの数値であれば問題がないのか、またHDLコレステロール値が高い場合、低い場合それぞれの原因や注意点について見ていきましょう。
 
 
 ・異常なし40以上
 ・要経過観察35~39
 ・要医療 34以下です。
 

*男性と女性によっても基準値が違ってきます

 
・基準値     男性40~77mg/dl   女性40~90mg/dl
・要経過観察   男性35~39mg/dl   女性45~49mg/dl
・精密検査または治療が必要  男性34mg/dl以下、または100mg/dl以上               女性44mg/dl以下、または110mg/dl以上   
 

女性の方が基準値の数値が高い理由

女性の方が基準値の数値が高めなのは、女性ホルモンがHDLコレステロールを上昇させる影響があるためです。
100mg/dlを超えると非常に高いということになり、日本では1000人中1~2人ほどしか確認されていないようです。
 

重度な肝臓・腎臓の病気を患っている方の数値

生まれつきHDLコレステロールが低い方や重度な肝臓・腎臓の病気を患っている方は数値が20mg/dL未満になりやすく、重大な病気を引き起こすリスクが高いとされています。

 

 
 

HDLコレステロール値が低くなる原因

 HDLコレステロール値が低くなる原因として、あげられるのが食生活や運動不足といった生活習慣によるものです。  

 

脂質の摂りすぎも原因

現在の食生活は昔の日本食と比べると、脂質を取る量が圧倒的に増えていて、脂っこい物を食べる機会も多くなっていますが、これらの過剰摂取は脂質の異常をもたらし、悪玉であるLDLコレステロール中性脂肪を増やしてしまい、善玉であるHDLコレステロールを減らすことになってしまっているのです。

 

血液検査のHDLコレステロールで何の病気がわかる?

 
HDLコレステロール値が高い場合の病気はがんや心疾患

HDLコレステロール値が高い、70mg/dl以上になるとがんや心疾患を患う人が出てきます。

 以前はHDLコレステロール値が高くても問題ないと考えられていましたが、新たな研究によると70mg/dL以上で心疾患やがんのリスクが高くなることがわかっています。

 

 がんとは  

本悪性新生物(あくせいしんせいぶつ)とも呼ばれる。 「がん」という語は「悪性腫瘍」と同じ様に使われていて「悪性腫瘍」と「がん」とを明確に区別する必要が無い箇所は、同一語として使っています。悪性腫瘍は移転を起こす腫瘍のことで、全身に転移して患者を死に至らせます。

 

 心疾患とは

心疾患(心臓病)とは、心臓の筋肉や血管、心臓弁などが、老化や病気により機能障害をきたして血液が流れにくくなることで起こる病気です。

 

HDLコレステロール低い場合の病気は低HDLコレステロール血症

 

・男女ともに、治療が必要となるのは40mg/dl未満の場合その数値になると

「低HDLコレステロール血症」と呼ばれ、動脈硬化や脂質代謝異常が疑われることが多いです。    

 

40mg/dl未満となった場合注意が必要

40mg/dl未満となった場合、現在は健康だという人であっても、脳梗塞や脳動脈硬化症、心筋梗塞狭心症、糖尿病などの病気に注意するようにして下さい。

 

HDLコレステロール 40mg/dL未満値はあくまで高血圧、糖尿病、過去の心筋梗塞などがなく、動脈硬化性の疾患を起こすリスクが低い方での基準です。

高血圧等の症状があり、リスクが高いと判断される方の場合には、LDL(悪玉)コレステロールの目標値がより低い値になるので注意が必要です。 

 

重度な肝臓・腎臓の病気の人は数値が低くなりやすい

生まれつきHDLコレステロールが低い方や重度な肝臓・腎臓の病気を患っている方は数値が20mg/dL未満になりやすく、重大な病気を引き起こすリスクが高いとされています。

 

 動脈硬化とは

動脈にコレステロール中性脂肪などがたまって、詰まったり、硬くなったりして弾力性や柔軟性を失った状態をいい、動脈硬化が進行すると、心筋梗塞脳梗塞のリスクが高まります。
 
 脳梗塞とは
 血栓ができることによって血管が詰まってしまい、酸素が脳に行きわたらなくなることで起こる病気です。突然、発症します。放置すると、まひや感覚障害など、生活に支障をきたす重大な後遺症を残すことがあり、最悪の場合、生命に危険を及ぼすため、初期症状を把握することがとても重要です。
 
狭心症とは
心臓に酸素や栄養を送っている冠動脈という血管が狭くなり、心臓が活動するために必要な血液が十分に供給されなくなることで起こる病気です。
 
 
 糖尿病とは
膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが十分に働かないために、血液中のブドウ糖が多くなる病気です。

 

 

 心筋梗塞とは

心筋に血液を供給している冠動脈という血管が血栓により狭まり、心臓を動かす心筋に血液が届かなくなる病気です。

 

  

 

HDLコレステロールが低い場合

 生活習慣による原因だけでなく、体に異常があることで、HDLコレステロール値が下がるということもあります。

 HDLコレステロール値が低いと血管内の余分なコレステロールが排出されにくくなり、血管を狭めます。

すると血液を流すために体が血圧を高め、かかる圧力に耐えられるように血管を硬くして血管の切れる原因を作ります。

 

 慢性膵炎や腎臓の疾患などでもHDLコレステロール値が低くなる

コレステロールを作っている肝臓に炎症が起こると、必要な量のコレステロールを作り続けることができなくなるために数値が下がってしまって、急性肝炎や慢性肝炎に繋がるということもあるのです。

肝機能だけでなく、慢性膵炎や腎臓の疾患などでも、HDLコレステロール値が低くなるのです。

 

*悪玉であるLDLコレステロール値が高すぎたり、善玉であるHDLコレステロール値が低すぎるといった状態は、どちらも動脈硬化の可能性が高くなってしまうことになるのです。    

 
 

HDLコレステロール値が高い場合

 HDLコレステロール値が高いということは、体内の余分なコレステロールがきちんと回収されていることを意味するので、動脈硬化に繋がる心配は低くなります。  

HDLコレステロール値が高過ぎてもよくない

 HDLコレステロール値が高ければ高いほど良いということではなく、決められた基準値を大幅に超えている場合には、体に何らかの悪影響が起きている可能性があります。

 

HDLコレステロールの疑われる病気

HDLコレステロール値が高ければ「高HDLコレステロール血症」「家族性CETP欠損症」「原発性胆汁性肝硬変」などの病気が疑われます。    

その中でも、HDLコレステロール値が高い場合に特に注意が必要なのが「原発性胆汁性肝硬変」と「家族性CETP欠損症」の2つになります。

 

コレステロールが多いと血中に溜まる

コレステロールは20~30%を食事によって体内に取り込んでいますが、残りの70~80%は体内で合成され、悪玉であるLDLコレステロールは肝臓で作られた後、血流に乗って全身に運ばれて有効に使われます。

その量が多くなりすぎてしまうと血中に溜まり、行き場のなくなったLDLコレステロールは動脈の内側の壁に入り込むようになり、それが貯まることによって動脈硬化の発症に繋がりやすくなります。      

HDLコレステロール値だけが高い場合

HDLコレステロール値だけが高いという場合は、コレステロールの70~80%を作っている肝臓に何か問題が起こっているということになるので、肝機能の低下などの疑いが出てきます。    

 

 高LDLコレステロール血症とは

血液中のLDLコレステロールが過剰な状態を指します。基本的にはHDLコレステロールは高くても良いものですが、その数値が100mg/dLを超えると高HDL血症と言われます。

 

 家族性CETP欠損症

HDLコレステロール値が高くなる遺伝によってなる事をCETP欠損症といういいます。

 

 原発性胆汁性肝硬変とは

肝臓内にある胆管が免疫のシステムに異常が起こり、病気が発症することによって破壊され、慢性的に肝臓内に胆汁が停滞ししてしまう病気です

 

 

 

HDLコレステロール基準値にするために~

 

 

HDLコレステロール基準値にするための注意すること

 HDLコレステロール値だけが高い場合

HDLコレステロール値だけが高いという場合は、コレステロールの70~80%を作っている肝臓に何か問題が起こっているということになるので、肝機能の低下などの疑いが出てきます。    

   

動脈に張り付いたLDLコレステロールを掃除する役割のあるからです。

 HDLコレステロールの数値が低い場合

HDLコレステロールの数値が低いと、それだけ動脈硬化の危険性が高まるので「HDLが低いのは良くない!」とイメージしやすいですが、逆にそのHDLコレステロール値が高くても何かしらの疾患の疑いを持つ必要があるのです。

 
 

HDLコレステロール増やすための注意点

 

HDLコレステロールが低い人は、運動不足などの生活習慣が考えられます。

特に運動不足の方は肥満になりやすく、より低くなる傾向にあるようです。

 HDLコレステロールはお酒を飲み過ぎると上がるため、飲酒量には注意が必要です。

 

 

*適度な有酸素運動を日常生活に取入れることもHDLコレステロールの数値を上昇させる効果があります。

日頃から積極的に体を動かすようにしたり、野菜や海藻などを多めに取り入れた食生活を心がけるなど、まずは生活習慣を見直してみることをオススメします。  

 

 

HDLコレステロール基準値にするためにはどんな食べ物がいいの?

 基準値イラスト に対する画像結果
 

 食物繊維が多く含まれている食品を摂る

・野菜類・納豆・大豆・玄米・雑穀・海藻・きのこ類などの食物繊維が多く含まれている食品を積極的に食べるのがオススメです。

食物繊維にはコレステロールを取込んで排出する働きがあります。

 

 DHAEPAの多い食品を摂る

HDLコレステロールを増やすドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)など、植物や魚の脂に多く含む青魚を、積極的に摂取するようにして下さい。  特に イワシやサンマ、サバなどに多く含まれているので、日々の食卓に上げる頻度を増やすことをお勧めします。
 
 

避けたほうがいい食材

 

・肉類ばかり食べる食生活になっていると、LDLコレステロールが増えてHDLコレステロールが減少する傾向があります。

 

・お酒の量が決して多くなく、適量であったとしても、毎晩のように飲んでる習慣があるのであれば、それらがHDLコレステロール値の上昇の原因となっている場合があります。

 飲みすぎることはないけれども、ほぼ毎晩お酒を飲んでいるという方は、飲酒の頻度を数日に一度というように間隔をあけて総体的な飲酒量を制限することで、数値が改善されるということもあるので、適度にたしなむ程度にすることをオススメします。

 

・特に食事で気をつけたいのは、飽和脂肪酸トランス脂肪酸コレステロールの3種類の脂肪分です。

 

  ・飽和脂肪酸は鶏肉の皮・バター・ラード・カップ麺、

  ・トランス脂肪酸はマーガリン・スナック菓子などに多く含まれています。

 

*これらの食品とともに、卵黄・いくら・するめなどのコレステロールが多く含まれる食品は避けるようにしましょう。

 

 

オススメ調理法

 

 油を使う料理にはオリーブオイル

オリーブオイルには、リノール酸オレイン酸といった、LDLコレステロールを下げる作用のある必須脂肪酸を豊富に含んでいるので、普段の調理で使うサラダ油などをオリーブオイルに置き換えることで、HDLコレステロールの増加に繋がりやすくなります。

 

*そんなオリーブオイルも摂りすぎは禁物ですので、いつも使っている調理油を変えるということから、少しずつ取り入れてみるようにして下さいね。

 
 
 

オススメ運動

 

・運動不足はHDL(善玉)コレステロールを減らす原因ですが、逆に有酸素運動をすれば、HDL(善玉)コレステロールは増やせます。

 

適度に運動を日常生活に取り入れることが重要です。

 

HDLコレステロールは運動によって増えるため、その逆である運動不足の状態になると、当然のことながらHDLコレステロールは減少するということになるのです。

HDLコレステロールを増やすために効果的なのが運動の中でも特に有酸素運動を行うということです。

ランニングやジョギングといったハードなものではなくても、ストレッチやウォーキングといった、運動初心者でも続けやすい有酸素運動を行う習慣をつけることをオススメします。

 

 自分に合った運動を見つける参考にしてくださいね。

aki656.hatenablog.com

 

 お家で出来る器具の使わない運動もあります。ぜひやってみてくださいね。

aki656.hatenablog.com

 

最後に・・

 

善玉・悪玉という名前で誤解されがちなコレステロールですが、 HDLコレステロールである善玉コレステロールは高すぎても低すぎても身体に悪影響があるのです。

なので高すぎることも安心はできません。

 

注意!

*血中脂質検査の際、正確なコレステロール値の測定のためには、空腹時採血(10時間以上の絶食)が正確な数値とされているので採血のある日の食事摂取には気をつけてください。

 

【健康診断】血中脂質検査「HDLコレステロール」は高すぎても低すぎてもよくないについてでした。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。