【健康診断】貧血検査「血色素量(ヘモグロビン)」低い場合は貧血、高い場合は血液がドロドロ
健康診断の項目の一つでもある血液検査での 貧血検査、血色素量(ヘモグロビン(Hb))ついてです。
ヘモグロビンの数値は少ないと貧血になりますが、増えすぎても血がドロドロになって血管が詰まったり、悪影響になってしますのです。
今回は ヘモグロビンの数値が低い場合と高い場合のなりやすい病気、貧血について、ヘモグロビンを基準値にするために行なうこと、ヘモグロビンを基準値にするためにどんな食材がいいのか?避けたほうがいい食材、オススメの運動などを紹介します。
健康診断では基本、次の項目を行います。
- 血色素量(ヘモグロビン)とは
- 血色素量(ヘモグロビン)の基準値
- 血色素(ヘモグロビン)何の病気がわかる?
- 血色素(ヘモグロビン)が高い場合
- 血色素量(ヘモグロビン)が低い場合
- ~血色素量(ヘモグロビン)値を基準値にするために~
- 血色素(ヘモグロビン)を増やす方法
- 貧血について
- 貧血におすすめの食材
- 避けたほうがいい食材
- オススメ運動
- 最後に・・
血色素量(ヘモグロビン)とは
血色素(ケッシキソ) はヘモグロビン(Hb)と呼んだほうがわかりやすいと思います。
血色素とは 、血液を赤い色に見せている色素で、赤血球の中に多く含まれているヘモグロビンの量のことです。
ヘモグロビンはたんぱく質の一種
血液中で酸素を体のあちこちに運搬をしている赤血球に含まれるヘム(ヘムの主成分である「ヘム鉄」)たんぱく質の一種です。
ヘモグロビンは健康診断で低い値が出たら、貧血の可能性があります。
ヘモグロビンはヘム(鉄)とグロビンタンパク質)に分けられる
ヘモグロビンはヘム(鉄)とグロビン(タンパク質)に分けることができ、このヘムが酸素を運ぶ役割を果たします。
赤血球が酸素を運べるのは、ヘムの主成分である「ヘム鉄」が酸素と結びつくからで、血液が酸素を運ぶ力は血色素(ヘモグロビン)の量と比例します。 この血色素量が足りないと、赤血球の数が仮に「異常なし」となっていた場合でも、精密検査を受けましょう、という案内を受ける場合があります。
* 血色素量とは、私たちの体内で酸素を運ぶのに必要な、ヘモグロビンの量であり、重要な数値であります。
私たちの体はたくさんの細胞から成っていますが、酸素なしでは、これらの細胞は生きていけません。
血色素量(ヘモグロビン)の基準値
通常、成人の血液には、血色素は100ml中に14~16グラム含まれています。
○血色素量の正常値
基準値は成人男性で13~17g/dl、
成人女性は12~15g/dlとなっています。
○血色素量の異常値
・成人男性:13g/dl未満
要注意値 12.0~13.0g/dl
異常値 11.9g/dl以下
・成人女性・小児(6〜14歳):12g/dl未満
要注意 女性は11.0~12.0g/dl
異常 10.9g/dl以下
・妊婦・幼児(6か月〜6歳):11g/dl未満
*血色素量が11g/dl未満 と低いときには、貧血と診断されます。
血色素量は1日の中で変動がある
血色素量は1日の中でも変動があり、朝食後になると数値が上がり、夜の寝る時には低くなるります。また、 性別による変動があって女性においては生理があるため、女性の方が男性よりも血色素量の数値は低めになっています。
血色素量は年齢によっても違いがある
年齢によっても違いがあります。
生まれたばかりの赤ん坊は20グラム高い値ですが、その後低下して行き生後6カ月から5歳までは12グラムほどになり、5歳頃には成人の値に達します。
その後、年齢が高齢になると、成人期よりも低い値になり今度は徐々に減るようになります。
成人における血色素量の異常値は、男性では100ml中に14グラム以下、女性では13グラム以下とされています。
*妊娠後期では、低い値となる事もあります。
血色素(ヘモグロビン)何の病気がわかる?
血色素(ヘモグロビン)高い場合の病気
血色素量が高い時の症状
*多血症は
*脱水・ショックは
・血色素(ヘモグロビン)低い場合の病気
鉄欠乏性貧血とは
脳血栓とは
心筋梗塞とは
多血症とは
脱水とは
血色素(ヘモグロビン)が高い場合
数値が高すぎる場合には、血液中に赤血球が多すぎるため、血液がドロドロになって、血管が詰まりやすくなってしまうのです。
水をこまめに飲む
この場合の対処法としては、水分不足にならないようにこまめに水を飲むことが大事になります。
:水分を取る目安
男性なら1日3リットル
女性なら1日2.2リットル
*通常より多めに水を飲むことがすすめられています。
血色素量(ヘモグロビン)が低い場合
ヘモグロビンが低い場合は貧血に
・血色素(ヘモグロビン)が低い場合貧血になってしまいます。
貧血は血色素量が低すぎる場合、赤血球やヘモグロビンが少なすぎている状態であり体内に酸素が十分に供給されていない状態をいいます。
必要な 鉄は血色素の大切な原料ですが、出血などによって体内の鉄分が不足してしまいます。
鉄分が不足すると、材料が足りないため、健康な赤血球が作られなくなって、大きさがバラバラになったり、形が不揃いになったりします。
*赤血球の数は正常であっても、一つ一つが小さいと、その中に含まれるヘモグロビンの量も少なくなってしまうため、他にも 消化器官から出血していたり、月経量が多の場合、出血による鉄欠乏性貧血になってしまうわけです。
血色素量が少ない「鉄欠乏性貧血」時の症状
◯疲れやすくなる
血色素の量が少ないと、一度に運べる酸素の量が少なくなるため、細胞が酸欠状態になって、体が疲れやすくなります。
*酸欠状態を解消しようとするため、たくさんの血液を送り出そうと心臓に負担がかかり、脈拍数が上がります。
○立ちくらみやめまい
脳が15秒ほど酸素不足になっただけで意識を失い、立ちくらみやめまいを感じると言われています。
*意識を失った人を見かけたら、心臓マッサージをして脳に血液を送り込むのも同じ原理ですね。
○顔色が悪い
ヘモグロビンは赤い色をしていますから、血色素量が少なくなると、全身の様々な部分が白っぽくなります。 顔色やまぶた、爪の色などです。
*舌やまぶたの裏が、白っぽくなっているかどうかが分かります。
○動悸や息切れ
血液の中に酸素が少なくなると、量を増やそうとして、呼吸が早くなります。
呼吸は、1分間に15回ぐらいが標準のようですが、血色素量が少なくなると、1分間に30回ほどに呼吸の数が増え、息切れを起こすことがあります。
貧血だと思っていても子宮筋腫が原因の場合も
女性の月経過多は、子宮筋腫が原因である可能性もあるため、調べておく必要があります。
ただし、一口に貧血と言っても、他の種類も考えられ、中には白血病や肝硬変などが原因となっている場合もありますので、医師の診断を受けて適切な処置を受けるようにしましょう。
~血色素量(ヘモグロビン)値を基準値にするために~
血色素(ヘモグロビン)を増やす方法
・ 鉄分を補給する
ヘモグロビンの原料となる鉄分を多く摂取することが大切です。
食事やサプリメントで積極的に摂るように心がけていきましょう。
・鉄分には、ヘム鉄と非ヘム鉄の2種類あります。
ヘム鉄は、 肉や魚介類など、動物性の食べ物の鉄分。
非ヘム鉄は、 豆や野菜、海藻など、植物性の食べ物の鉄分です。
*鉄分の吸収はヘム鉄のほうが大きいので、こちらを積極的に取するのがオススメです。
貧血について
貧血はそのまま放置しておくと怖い症状を引き起こすこともあります。
貧血の症状 は長い期間貧血状態である方に起こりやすいのです。
・貧血の女性の多く症状は
月経での個人差がありますが、一回に20~140gの出血があるとされています。
妊娠・出産時にも その体内の血液量は大きく変わります。
貧血の原因
女性の中には極端なダイエットを行う方がいます。
急激なダイエットによって鉄分やたんぱく質などの栄養が不足し、貧血が起こりやすくなります。
貧血からのなりやすい病気
貧血は子宮筋腫などの女性特有の病気に加え、胃潰瘍、肝硬変などの病気が原因となっていることがあります。
貧血かもしれないと心当たりのある人は一度医療機関で検査をうけるようにしましょう。
子宮筋腫(しきゅうきんし)とは
胃潰瘍(いかいよう)とは
肝硬変(かんこうへん)とは
貧血におすすめの食材
・血色素量(ヘモグロビン)の数値が少ない場合は、鉄分の多い商材を選びましょう!
鉄分には、ヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。
ヘム鉄は、肉や魚介類など、動物性の食べ物から摂取することができる鉄分で、
非ヘム鉄は、豆や野菜、海藻など、植物性の食べ物から摂取することができます。
・必要な栄養素
ビタミンB6 にんにくや唐辛子など
・野菜
小松菜、ホウレンソウ、ひじきなど、
*ビタミンCを一緒に摂るようにすると吸収率が増えます。
・魚介類
あさり、煮干し、シジミ、いくらや海苔など
・肉類
レバーなど
。 非ヘム鉄を多く含む植物性
豆や野菜、海藻など、植物性の食べ物から取ることができます。
*鉄分の吸収率は、ヘム鉄のほうが大きいので、こちらを積極的に摂取するのがおすすめです!
避けたほうがいい食材
珈琲やお茶には、タンニンという成分が含まれています。
このタンニンは鉄分と結合する力が強いため、せっかく鉄分の多い食事を心がけても、コーヒーやお茶に含まれるタンニンが吸収を弱めてしまいます。
*食事の時には一緒に飲まないように心がけたほうがいいでしょう。
オススメ運動
・オススメの運動は有酸素運動 です。
有酸素運動をすると血色素量も増えてきます。
ウォーキングや水泳、サイクリングなど、長い時間をかける30分前後を目安に運動を続けるようにするのがオススメのです。
注意!やってはいけない運動
同じ有酸素運動でもジョギングやジャンプなど、足の裏に負担をかける運動だと、足の裏で赤血球を壊してしまう恐れがあるので控えましょう。
最後に・・
血色素量(ヘモグロビン)は高い数値よりも低い数値の例が多く貧血などで悩んでる人が多いですよね。
食事でなかなか鉄分を取れない場合はサプリメントもオススメですよ!
特に「ヘム鉄」がオススメです。
健康診断での注意
*健康診断を行う時に正確な数値が出るよう、空腹時採血(10時間以上の絶食)を勧めらてています。採血のある日の食事摂取に気をつけましょう!
今回は【健康診断】貧血検査「血色素量(ヘモグロビン)」低い場合は貧血、高い場合は血液がドロドロについてでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。