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【健康診断】尿検査「糖尿、蛋白尿、血尿」とそれ以外の項目からどんな病気がわかるのか

 

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今回は尿検査についてです。

尿検査ではいろんな病気がわかるきっかけになるので必ず行う検査です。

主に糖尿、蛋白尿、血尿ですがその他にも病気に繋がる検査項目があります。

どんな項目があって、それぞれ何の病気の参考になるのか、紹介したいと思います。

 

 

 

健康診断では基本、次の項目を行います。 

 1.既往歴、業務歴の調査  

 2.自覚症状、他覚症状(所見)の有無の検査

 3.身長、体重、腹囲、視力、聴力(1,000 4,000Hz)の検査  

 4.胸部X線検査  

 5.血圧測定    

 6.貧血検査(Hb、RBC)  

 7.肝機能検査(GOT、GPT、γ-GPT

 8.血中脂質検査(TG、HDL-cho、LDL-cho)

 9.血糖検査  

 10.尿検査(糖、蛋白)  

 11.心電図検査(安静時)

 

 

 

 

 

 

尿検査とは

尿検査は尿についての多くの検査項目があり健康診断の最も一般的な方法です。

 

尿検査の一部は検尿で行われ、結果は試験紙の変色で読み取ることができる。

 

尿からいろんな病気がわかる

尿検査とは尿中の成分を検査することにより腎・尿路系の疾患 だけではなく、心、肝、内分泌その他の機能や病態を知ることができる。

 

 

尿検査 尿糖とは

 

・ 尿糖とは

 

・尿糖は、血液中のブドウ糖(血糖)が尿中に漏れ出てきたもので、おもに糖尿病の検査として行われています。

 血糖値が高くなって尿細管からの再吸収が追い付かない場合や、血糖値の上昇がなくても腎臓がブドウ糖を排出しやすくなっている場合に、尿糖が出されるようになります。

 

 

・尿糖が出やすい人

糖尿病や甲状腺機能亢進症、腎性糖尿などで陽性となります。 

 尿糖は、血糖値が高い場合に尿に出ます。

 

糖尿病 、腎性糖尿 、妊娠 、ホルモンの病気、 脳の病気、 胃切除 肝・腎臓病などの

血液中の糖濃度が上がった時に尿糖が陽性になります。

 

 

 

 

・ 年令によって尿糖の出る目安が違う?

人によっては尿中に糖が出る血糖値の数値が違がってきます。

体質的に尿に糖が出やすい人がいます。

若い人では数値が低い血糖値で血糖値が正常でも尿糖がでることがあります。

逆に高齢になると高血糖で治療が必要な状態でも尿糖がマイナスということもあるのです。

糖尿病でなくても食事の直後には尿糖が検出されやすいなどの場合もあります。

 

ビタミン剤を飲んでると尿糖が出にくい?

 

ビタミン剤やビタミンを含む飲み物を飲んでいると、実際は尿糖が出ているのに、試験紙で調べてもマイナスになることがあり、これはビタミンCの影響です。風邪薬などにもビタミンCが含まれている場合があるので、よく確認してください。

 

・尿糖が出る目安

 

血液中の糖濃度がある値の尿細管での再吸収が間に合わなくなった時に尿にでます。

血糖値で言えば、160~180mg/dl以上を超えると再吸収しきれなくなり尿中 に糖が出てきます。

 

・ 尿糖が出れば血液検査も必要

 

 尿検査で尿糖が出ると 糖尿病の診断するために血液検査が必須となります。

そのためには血糖と尿糖を一緒に検査して、二つの値を測ることが必要になってくるんです。

 

 

 

尿糖基準値

 

正常の人でも10~30mg/dlのブドウ糖の排出があります。

多くの試験紙の感度は30mg/dl以上ですので、(±)以上は異常と考えます。

 

・尿糖検査結果の見方

 

・ 基準値

 陰性 要注意  異常 陰性

 (-)  (±)   (+)

 

*尿蛋白が(+)と表記されると、それは「陽性」という意味です。

(-)「陰性」と記されるのが正常です。

*(±)とされているときは「プラスマイナスゼロ」ではなく、注意しましょうと取りましょう、

 

・尿糖が出ないための予防法

 

・1日3食を腹7分目にする。(そのためにもよくかんでゆっくり食べる)
・炭水化物をとりすぎに注意
・食物繊維が多い食品(野菜、海藻、きのこ類)を積極的にとる
・間食・夜食・アルコールを控える
・定期的な有酸素運動(ウォーキング、スロージョギングなど)を行う
 
*通勤や家事時間を利用して、こまめに身体を動かすしましょう。
 
 

 

尿検査 蛋白とは

 

・蛋白(たんぱく)とは

 

腎機能が低下すると体にとって必要な蛋白が腎臓からもれ出てきます。

むしろ糖尿病の患者さんにとっては、腎臓の状態を表す尿蛋白の検査が尿糖よりも大切です。尿蛋白も極少量であれば外来で経過をみることもあります。

 

・どんな病気の人が蛋白出やすい人

 

慢性腎炎 腎盂腎炎 ネフローゼ症候群 尿管・膀胱・尿道の炎症や結石・腫瘍 妊娠中毒症(妊娠中に尿蛋白が多量に出て、むくみがひどく血圧が高い時) の場合に出やすくなります。

疾患としては慢性糸球体腎炎、腎硬化症、糖尿病性腎症が多いようです。

 

* 腎臓障害によるもの:腎炎、ネフローゼなど   尿路性のもの:尿路感染症、結石、腫瘍腎臓の機能を調べるのに必須の検査です。

 

 

・病気以外に蛋白が出やすい時

 

健康な人でも異常値が出ます。

・ 発熱している時にも異常値が出ます。

・生理前後

・激しい運動をやった後

・長時間の立った姿勢

・ストレスにさらされている時など

・入浴後の尿にもたんぱくが出やすいものです。   

・子供~20代ぐらいまでは腎臓の位置の関係で健康でもたんぱく尿が出やすい

  

      

*尿蛋白陽性の場合、日にちを替えて2~3回検査を繰り返すことが必要です。

蛋白が陽性だった場合、内科外来を受診して再検査を受けましょう。

 

 

・蛋白 基準値

 

 基準値 正常の人でも1日に40~120mgの蛋白を尿に排泄しています。

1日に150mg以上の場合を異常とします。

 

・蛋白検査結果の見方

 

基準値

  陰性 要注意 異常

  (-) (±) (+)(2+以上)

 

 

・蛋白尿が出ないための予防法

 

・特に気をつけなくてはならないのは「タンパク質」「エネルギー」「塩分」の

  取得量です。 

取り過ぎに注意しましょう。

・血圧を測って高血圧にならないよう管理しましょう。

・運動を日常に取り入れましょう。

・お酒も控えましょう。

 

 糖尿病性腎症とは

 糖尿病の治療が不十 分な状態が続いている と、血管が傷みやすくなり ます。それによって血液を ろ過する腎臓の働きが低 下してくる病気です。

 

 慢性糸球体腎炎 とは
 血液をろ過し尿を作る機能を担っている糸球体に 炎症が起き、その働きが徐々に低下する慢性の病気 です。

 

 腎硬化症 とは
 おもに高血圧による動脈硬化の影響が腎臓に現れ るもので、高齢者に多い病気です。

  

 ネフローゼ症候群とは
 多量のタンパクが尿中に排泄されてしまう状態で す。

 

 

 

尿検査  血尿とは

 

・血尿とは

尿潜血 検査の内容 尿に血液が混じっていないかを調べます。

尿の中の赤血球、白血球などの細胞や結晶、細菌などを調べます。  

尿潜血反応は、尿中の血液の一部が溶血しているので、赤血球に含まれるヘモグロビンに反応して陽性を示します。

 

・陽性の場合どんな病気が考えれれる

 血尿が陽性の場合、尿道の病気が考えられます。

 

尿道の炎症:腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎、前立腺炎、急性腎炎 腎臓や尿路の結石・腫瘍 など

・その他全身疾患の:白血病、紫斑病、血友病 白血球が増えた場合 腎臓や尿路の炎症 

などを疑ってさらに詳しく調べます。

 

 

・病気以外でも血尿が出やすい時

 

女性では病気なくても陽性になる率が高めです。

 

・女性では生理の前後なら陽性と出ることもありますし、

・高齢者、肉眼的に血尿が出たことがある

・一時的な潜血は誰でも起こりやすいものです。

(健常人の集団健診でも約10%ほど陽性に出ます。)

 

 

・血尿の検査結果の見方

基準値

陰性 要注意 異常 陰性 

(-) (+) (±)(2+以上)

 

*目には見えなくても尿に血がまじっています

 

*尿潜血(+)の場合、さらに尿沈渣検査によって、本当に赤血球が尿中に出ているのか確認します。

 

血尿が陽性の場合、膀胱のエコー検査や尿の細胞診検査などを受けるのがいいでしょう。

 

 

・血尿で気をつけること

 

血尿が陽性の異常値の場合、病気をはやく発見するためには、健診や人間ドックなどによる尿検査が重要になってきます。
 
*血尿が見つかった場合には、症状がないからとほっておかず、はやめに専門医の受診をおすすめします。
 
腎盂腎炎とは
腎盂に炎症が生じる病気です。 腎盂とは、腎臓と尿管の接続部分のことです。
 
 膀胱炎とは
やわらかく伸縮性のある粘膜が伸び縮みすることによって、尿をためる役割を果たしている「膀胱」が炎症を起こす病気です。
 
 尿道炎とは
膀胱にたまった尿の通り道である尿道が、病原菌などに感染することによって炎症が起こる病気のことです。
 
 前立腺炎では
前立腺に痛みと腫れ、炎症、またはそれらの両方が生じます。 細菌感染が原因で発症することがあります。
 
急性腎炎とは
突然濃い紅茶色(ないし赤ワイン色)の血尿が出て、軽度の腎機能低下と高血圧、むくみなどを伴う病気です。
 
 白血病とは
  血液のがんです。

 

紫斑病とは
血管性紫斑病のひとつです。 出血斑(紫斑)、むくみ(浮腫)、腹痛、関節痛などが主な症状です。
 
 血友病とは
血友病とは、血液が固まるのに必要な蛋白が不足している為、血が止まりにくくなる病気のことです。
 
 
 

尿検査のその他の項目

尿ケトン体

尿検査の項目「尿ケトン体」は、尿にケトン体が含まれているかの検査です。

ケトン体とは、脂肪が燃えた際にできる物質のことです。

検査値によって糖分がエネルギーに変えられているか体内に糖分が十分に備わっているかが確認できます。

本来のエネルギー源である糖のかわりに脂肪が多く消費されている場合、ケトン体が尿に混ざり、尿試験紙が反応を示します。

 

尿ケトン体が陽性を示した場合は糖をエネルギーに変えられなくなる糖尿病の恐れがあります。

体内に糖が不足しているために飢餓状態や脱水状態が疑われます。

 

 尿比重(にょうひじゅう)

 
尿比重は、尿中に含まれている尿素の濃度を調べる検査です。
 
検査値によって、腎機能の状態が確認できます。
腎臓がうまく働いていないと、尿素の濃度が高い尿や低い尿が排出されるようになります。
尿比重に異常値が出た場合は腎機能の異常が疑われるということです。
 

尿ビリルビン

尿ビリルビンは、尿にビリルビンが含まれているかの検査です。

 

ビリルビンとは、古くなった赤血球が分解されたときにできる物質のことです。

検査値によって、肝臓や胆道の状態が確認できます。

肝臓や胆道がうまく機能していないと、尿にビリルビンが混ざってしまい、尿試験紙が反応を示します。

 

尿ビリルビンが陽性となった場合は肝臓や胆道の異常が疑われるということです。

 

尿ウロビリノーゲン

尿ウロビリノーゲンは、尿にウロビリノーゲンが含まれているかの検査です。

 

ウロビリノーゲンとは、ビリルビンが腸内細菌によって分解された物質のことです。

検査値によって、肝臓や胆のう、胆道の状態が確認できます。

肝臓の機能が低下している場合、尿に多くのウロビリノーゲンが混ざります。

胆のうや胆道の機能が低下している場合、尿にウロビロノーゲンは全く含まれません。

尿ウロビリノーゲンが陽性を示すときは肝臓が悪い可能性があり陰性を示すときは胆のうや胆道の異常が疑われるということです。

 

尿pH(ペーハー)

尿検査の項目「尿pH」は、尿が酸性かアルカリ性かを調べる検査です。

検査値によって、糖尿病やアルコール中毒症、尿路系の感染症などさまざまな病気が確認できます。

糖分やアルコールの過剰摂取、発熱を起こすと尿は酸性になり尿路に感染症を起こすとアルカリ性を示します。

尿が酸性を示した場合は糖尿病やアルコール中毒症、発熱が疑われるということです。尿がアルカリ性を示した場合には、尿路感染症が疑われます。

 
 

尿沈渣(にょうちんさ)

尿沈渣は、尿に含まれる赤血球や白血球、細胞、結晶成分の数を調べる検査です。

検査値によって尿路系、腎臓の状態が確認できます。

尿路系や腎臓に異常が起こると体内に赤血球や白血球、細胞、結晶成分が増え、尿中に多く混ざります。

尿沈渣が異常値を示した場合、腎臓や尿路系の異常を疑いましょう。

 

尿検査の検査方法

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尿検査は一般に試験紙法で調べます。
尿の中のブドウ糖(グルコース)の有無を調べ、糖尿病のスクリーニング検査を主に目的とします。
 
 

尿のとり方

 

1.尿は出はじめと終わりを除いた中間尿を採取して下さい。

2.尿カップの下から1cm程度(最低10mL以上が必要)で検査可能です。

3.採尿前に尿道口を清拭した後に採取して下さい。

 

 

生理中は検査を避ける

女性の場合、生理中は赤血球が混入するため生理前後を避けて検査を受けて下さい。

(生理中の場合は検査の受付にお知らせ下さいね。)

 

 

尿検査を受ける時に気を付けること

その他の尿検査を受ける際の気を付けること10選です。

ぜひ参考にして尿検査を受けてくださいね。

aki656.hatenablog.com


 

 

 

 

 最後に・・

 

今回は尿検査についてお話しました。

このブログでは、健康診断の項目として説明してますが、健康診断といえば年に一度の健診の人が多いと思います。

けれど尿検査は何かあって病院に行った際には検査する項目です。

尿検査をすることで、数値に異常があると病気の可能性がわかり再検査と繋がるんですね。

 

 

 

健康診断項目

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 今回は【健康診断】尿検査「糖尿、蛋白尿、血尿」とそれ以外の項目からどんな病気がわかるのかについてでした。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。