冬は「ヒートショック」に気をつけよう。入浴時、トイレ時、起床時の予防対策
冬になると「 ヒートショック現象」が増えてきます。ヒートショックはお年寄りだけでなく若い人にも注意が必要です。
今回は入浴時の10つの予防対策とトイレ時の5つの予防対策、起床時の3つの対策を上げてみました。
ヒートショック現象とは
ヒートショック現象とは、急激な温度変化が体に及ぼす影響のことで、血圧が急に上下したり脈拍が早くなったりする現象のことをいいます。
ヒートショック現象はどんな時になるのか?
ヒートショック現象は寒い脱衣所やトイレなどでなることが多いのです。
室内の気温差が危ない
暖房の効いた暖かい部屋から気温の低い脱衣所やトイレなどへ移動すると、体の熱を
逃がさないために血管が収縮して血圧が上昇します。
なので血圧の急な上昇・下降は脳の血管へダメージを与えてしまいます。
冬の入浴ポイント
最近は冬型の気圧配置が強まり、真冬日になっている所も増えています。
そんな寒い日は「暖かいお風呂」にゆっくり浸かりたいものですよね。
寒くなってくると、温かいお風呂にゆっくり浸かって体の芯まで温まりたいところ。
寒い時期だからこそお風呂でゆっくり温まりたいですね。
しかしお風呂に入るという行為自体がかなり体力を消耗するものです。
ヒートショックには冬の入浴に気をつけて
冬の浴室には「危険」もあります。
それは浴槽の温かい湯につかることで血管が拡張し、急上昇した血圧が、今度は急激に低下してしまう。
この血圧の急上昇と急降下を繰り返すと、脳血管へのダメージとなり、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こすことがあるのです。
浴室の温度差の危険
特に高齢の方、高血圧や糖尿病の方ほどヒートショック現象を起こしやすく、しかも多いのが高齢者となっている。
高齢者だけでなく若い方も要注意
あくまでも高齢者が起こしやすいというだけで、ヒートショック現象はどの年代でも起こります。
若者でも起こりうるヒートショックは怖いのです。
ヒートショックは冬がしかも多い
一般的に気温差が10℃以上ある場合は注意が必要とされており、全体の約7割が気温差の大きい11~3月にかけて発生することが多いのです。
ヒートショック10つの予防対策
ヒートショック現象は 室内の気温差が危ないので 寒い脱衣所やトイレに気を付けなければなりません。
ではヒートショック現象にならないための予防対策をを上げてみました。
まずは一番気を付けたい入浴時の対策です。
入浴時の10つの対策
・暖房器具などを使って、暖かい部屋と脱衣所や浴室の温度差をなるべく小さくしておきましょう。
・入浴時はいきなり浴槽に入らず、まず手や足からかけ湯をして体を十分に慣らしてから入浴をする。
・お湯の温度は38~40℃程度に設定して、もし熱くする場合は徐々に足すようにしましょう。
・疲れているときこそ長く浸かっていたいところですが、長く浸かる分温度差が出てしまいます。出来れば10分以内がいいかもしれません。
・浴槽から出る時は急に立ち上がらないようにしましょう。
・入浴前後にコップ一杯の水分補給を取りましょう。
・食後1時間以上空けてから入浴するようにしましょう。
・飲酒後の入浴を避けるようにしましょう。
・入浴の際は普段から家族などに声掛けしてもらうことも大事です。
・入浴後のタオルや肌着などは冷えを感じない物を使いましょう。
トイレ時の5つの対策
・家庭のトイレには暖房器具がないところが多いです。衣類の上げ下ろしの際には気を付けましょう。
・朝晩のトイレは冷えているので注意しましょう。
・トイレの冷たい便座に座る時にも気を付けて、暖房式便座でない場合は専用のカバーを付けるなどして工夫しましょう。
・スリッパも冷えるスリッパよりも暖かめのスリッパを利用するのもいいです。
・水で手を洗うときにも注意しましょう。
起床時の3つ対策
寝ている時には暖房器具をかけていないことも多いと思います。
なので暖かいお布団の中から出る時には気を付けなければいけません。
・起き上がる時にはいっきに起きあがらないように気を付けましょう。
・起きたらすぐに着れる上着など側に置いて寝ましょう。
・靴下なども起きてすぐに履くなどして対策を心がけましょう。
最後に・・
みなさんも他人事じゃないので、自分や大切な人の命をまもるために、浴室の暖房設備や湯の温度の低め設定などいろんな対策を心がけてヒートショックにならないように気を付けてくださいね。
今回は冬は「ヒートショック」に気をつけよう。入浴時、トイレ時、起床時の予防対策についてでした。
最後まで見ていただきありがとうございました。