冬の脱水症、暖房やお風呂も原因にその予防方法とは
冬期は、乾燥した外気や暖房器具の使用で室内の湿度が低下します。
夏だけではなく冬にも脱水症になりやすくなります。今回は冬の脱水症、暖房やお風呂も原因になるのでそれぞれの予防方法を紹介したいと思います。
脱水症状とは
脱水症状とは、体から水分・塩分などが不足する状態のことです。
体重の2%(50㎏で1リットル)の水分が失われると、口やのどの渇き、食欲不振などの不快感に襲われます 。
脱水 症状になると、頭痛・めまい・吐き気をはじめとした、様々な症状があらわれます。
かくれ脱水とは
体の水分が減少し、脱水症状になる手前の状態です。
かくれ脱水を放置していると、脱水症へと進行するリスクが高くなります。
冬場のかくれた脱水症に要注意
冬期は、乾燥した外気や暖房器具の使用で室内の湿度が低下します。
少しの運動や暖房による気温差から、実は汗をかきやすくなっているにもかかわらず、かいている汗がすぐに乾燥するため自覚症状がないので水分補給をしなくなります。
なので生活しているだけで失われる水分量が増えているにもかかわらず、水分補給を怠りがちになるのです。
のどの渇きは脱水のサイン
「喉渇いたなぁ」 聞いたこともある方もおられるかと思いますが、「喉渇いたなぁ」と思った時点で、身体は脱水になりかけています。
寒い冬の水分補給はそれほど気にしていない
知らず知らずのうちに、身体の水分が失われているので、夏のように大量の汗をかいて気を付けようとする警戒心が薄いのも特徴ですね。
最悪「脳卒中や心筋梗塞」 脱水が進むと、血液が濃縮され、ドロドロの状態になります。
そして血管の中に、血栓という血の塊ができやすくなるんです。
暖房器具が原因
冬の脱水症は 乾燥と暖房が原因です。
冬の脱水症は「こたつ」や「電気カーペット」などが原因です。
暖房器具からの脱水症の予防
室内で暖房器具を長時間使用する場合には、部屋の乾燥を防ぐため、加湿器を使ったり部屋に洗濯物を吊ったりするなどの対策をあわせておこなうように心がけましょう。
加湿器を利用する場合には、室内の湿度を50~60%前後にキープすることが他の病気の予防にもつながります 。
その他 エアコンを低めの温度に設定するなど必要最低限とし、常に水分補給を心がけましょう。
お風呂の長湯が原因
冬になるとお風呂で長湯になる人も多いと思います。
お風呂の死亡事故の原因の大部分を占めるのが「血圧の急激な変化」です。
冬場の脱水の意外な原因としては、入浴があげられます。
お風呂に入っている時は、個人差はあれど、汗をかいて水分を失っています。
“かくれ脱水”のままお風呂に浸かると「浴室熱中症」を引き起こすリスクがある。
長湯からの脱水症の予防
予防は入浴前の水分補給です。
浴室熱中症対策にはミネラル入りむぎ茶が効果的です。
ミネラル入りのむぎ茶は、水分とミネラルを効果的に補給できるほか、血流改善効果もあるため入浴時の水分補給にピッタリなんです。
アルコールが原因
お酒を飲んでのUSAも脱水症になる場合もあり危険です。
年末に向けて忘年会などのお付き合い飲みも多くなるこの季節。
アルコールによる血管拡張や利尿作用で、脱水症状や血圧低下も起こりやすくなります
露天風呂でちょっと一杯、じつはとっても危険ですよね。
一般的には、ビール1リットル飲むと、1.2リットルの尿になると言われています。
なのでお酒を飲んだ時は、脱水になりやすい のです。
アルコールからの脱水症の予防
最近では、飲酒をしながら途中で水分補給をする人も増えています。
お酒ばかりではなく途中に水分をはさみながら飲むのがオススメですね。
感染症が原因
「ノロウイルス」や「ロタウイルス」などのウイルスから起こる下痢やおう吐は「塩分欠乏型」の脱水を引き起こします。
感染症からの脱水症の予防
外出後の手洗い、うがいは一般的な感染症の予防のためにすすめられています。
今まで通り手洗いやうがいを心かけてましょう。
水分補給の注意事項
1日の水分摂取量の目安
1日に取る水分量の目安は1~1.5リットルです。
水分は一気に取らずに少しずつこまめにとるようにしましょう。
理由は、水分を一気にとると尿として排出されてしまうためです。
なので一気に大量の水を飲むのではなく、少量の水分をこまめにとる「ちょこちょこ飲み」が脱水予防に効果的です。
例えば・・朝起きたらお水を一杯飲む。
お部屋でのんびりしながら少しずつ飲む。
その他にも入浴前と入浴後、寝る前などに水分をとることを日々の習慣の一部にしてくださいね。
水や白湯がオススメ
脱水を防ぐためには、水や白湯がオススメです。
緑茶やコーヒーなどは利尿作用が高い飲み物であり、脱水症対策には向いていません。
*冬場は体を冷やさないよう白湯にするのもいいでしょう。
最後に・・
夏場は暑さを感じて汗をかくため自然と水分補給をしますが、冬場はあまり水分補給を意識して補給をしません。
特に高齢者の場合は冬場にも水分補給を意識する必要があります。
冬は湿度が低い上に、空気は乾燥しています。
また、部屋の中では暖房を使用するため更に乾燥しています。
汗をかいていないのに、気付いたら体から水分が失われている。という状態になりやすいのです。
かくれ脱水症はお年寄りだけじゃないです。
働きざかりの人だって注意が必要ですよ。
水分摂取ができないほど症状が重い場合は、医療機関を受診して点滴をしてもらってくださいね。
今回は冬の脱水症、暖房やお風呂も原因にその予防方法とはについてでした。
最後まで見ていただきありがとうございました。